ローマ字をAI音声「音読さん」で正しく発音させる3つの方法
2023年9月1日
ローマ字をAI音声で読ませると、思った通りの発音をしてくれないことがよくあります。
そういう時、どうすれば思ったとおりに発音してもらえるのかを紹介します。
ローマ字や造語の英語を正しく発音させるには3つの方法があります。
- マルチリンガル対応音声を使う
- 日本語の音声を使う
- フォニックスを利用する
1. マルチリンガル対応音声を使う
音読さんでは複数の言語を話すことができる「マルチリンガル(多言語対応)」の音声があります。
- 言語:日本語 話者:ジェニー(多言語)
- 言語:英語(USA) 話者:Jenny Multlingual V2 など
この音声を使うことで、ローマ字読みをスムーズにさせることができます。
例えば…このように英語と日本語を含む文章を用意します。
how do you say thank you in Japanese? Well, the most common and standard way to say it is ありがとう.
※ローマ字読みさせたい部分は、日本語で書いてください。
実際に読み上げた音声を聞くと、英語も日本語もネイティブに読み上げてくれているのがわかります。
マルチリンガルの話者は、英語や日本語だけでなく、様々な言語に対応しています。
多言語対応の話者では、複数の言語でテキストを入力しても、各言語のネイティブ発音で読み上げてくれます。
例:
英語で「ありがとう」
Thank you
中国語で「ありがとう」
谢谢(xièxie)
スペイン語で「ありがとう」
Gracias
フランス語で「ありがとう」
Merci
ドイツ語で「ありがとう」
Danke schön
イタリア語で「ありがとう」
Grazie
ロシア語で「ありがとう」
спасибо
アラビア語で「ありがとう」
شُكْرًا
2. 日本語の音声を使う
最も簡単な方法が日本語の音声を使うです。
Englishの音声を選択時、英語の文章の中の一部の文字列を、「ローマ字読み」や「造語」で思った通りに読み上げさせるという機能は残念ながらありません。工夫をする必要があります。
ですが、
言語「日本語」で
- ロボット
- 音声アシスタント
- アナウンサーA
- アナウンサーB
を選択時、英語の文章の中にローマ字があると「ローマ字読み」してくれます。
この時、日本語の文章ではなく、英文の文章を入力してください。
音声の生成ボタンをクリックします。
すると、入力したローマ字の文章が指定した音声で読み上げられます。
このように、音読さんの日本語の音声でローマ字入力しれば簡単にローマ字の読み上げが可能です。
その代わりに英語の文章は「日本語英語」な発音となってしまいます。
3.フォニックスを利用する
「フォニックス」を利用する方法もあります。フォニックスは英語の発音を理解し、正確にスペルするための手法で、音素とアルファベットの関係を教えることで読み書きのスキルを身につけます。これを利用して、日本語の音を英語のアルファベット表記に近づけることが可能です。
例をいくつかあげてみましょう。
例:Naganoを「ながの」と発音させたい
「長野」: この場合、ローマ字表記すると "Nagano" となります。
ローマ字「Nagano」を読み上げた時の音声:
フォニックスを用いると "Nah-gah-no" と書くことができます。これにより日本語の発音に近い形で英語音声を生成できます。
フォニックス「Nah-gah-no」を読み上げた時の音声:
例:Shinjukuを「しんじゅく」と発音させたい
「新宿」: これをローマ字表記すると "Shinjuku" となります。
ローマ字「Shinjuku」を読み上げた時の音声:
フォニックスを用いると "Sheen-joo-koo" と書くことができます。これにより日本語の発音に近い形で英語音声を生成できます。
フォニックス「Sheen-joo-koo」を読み上げた時の音声:
例:Tottoriを「とっとり」と発音させたい
「鳥取」: この場合、ローマ字表記すると "Tottori" となります。
ローマ字「Tottori」を読み上げた時の音声:
フォニックスを使うと "Toh-toh-ri" と書くことができます。これにより日本語の発音に近い形で英語音声を生成できます。
フォニックス「Toh-toh-ri」を読み上げた時の音声:
これらの例は一部の場合に適用でき、全ての場合に適用できるわけではありません。
しかし、フォニックスを理解することで、英語の音声システムを使用して日本語の単語を発音する際にとても役立ちます。
ChatGPTを使ってフォニックス化
英語が堪能な人なら、発音させたい単語をフォニックスの表記にすることができると思います。
ですが、多くの場合、「フォニックスの表記にできない」という人がほとんど。
実際、私だってそうです。
そういう方にオススメなのが、AIの活用です。
ChatGPTを使えば、簡単に特定のローマ字をフォニックスの表記に変えてくれます。
ChatGPTに指示するプロンプト
役割:
あなたは「ローマ字→フォニックス」変換器です。例1:
- 入力 Nagano
- 出力 Nah-gah-no
例2:
- 入力 Shinjuku
- 出力 Sheen-joo-koo
入力:
◯◯
例:
ローマ字「Neko」を「ねこ」と発音させたいです。CgatGPTを使ってフォニックスで表記してもらおう
すると、このようにフォニックスで表記を教えてくれます。
ローマ字「Neko」を読み上げた時の音声:
フォニックス「neh-koh」を読み上げた時の音声:
ローマ字表記だと、「ニコー」っぽく発音されていたのが、フォニックスだと「ネコー」という発音になっています。
hを省いてみたり、kohをcoに置き換えたり、後は自分で少し手を加えることでさらに思い通りの発音に近づけることができます。
少しの工夫でローマ字を発音させれる
ローマ字は日本語独自のもの。
英語圏で、ローマ字読みをしてもらうのはなかなか苦労します。
それは、AI音声も同じです。なので、人が少しAIに寄り添って工夫をすることで、思い通りの結果を得ることができます。
今回紹介した
- 日本語の音声を使う
- フォニックスを利用する
この2つの方法を使って、ぜひ、音読さんで思いどおりの発音をさせてみてください。
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