インドネシア語とマレーシア語の違いとは?2つの言語の関係や学習のポイントを徹底解説
2025年11月25日

インドネシア語とマレーシア語(マレー語)、この2つの言語は一見するととても似ています。
東南アジアを旅行したことがある方は、インドネシアとマレーシアで似たような言葉が使われていることに気づいたかもしれません。
インドネシアやマレーシアの文化に興味を持って「どっちを勉強すればいいの?」と悩んでいる方も多いはず。
この記事では、インドネシア語とマレーシア語(マレー語)の違いや関係について、歴史的な背景から実際の使用場面まで、わかりやすく解説します!
インドネシア語とマレーシア語は言語は同じルーツを持ちながらも、それぞれ独自の発展を遂げてきました。
この記事を読めば、インドネシア語とマレーシア語についてより深く知ることができますよ。
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インドネシア語とマレーシア語は似ている?違いや関係を解説

インドネシア語とマレーシア語がとてもよく似た言語だと聞いたことはありませんか?
実際、東南アジアを旅行した人からは「インドネシアとマレーシアで同じような言葉が通じた」という話をよく聞きます。
では、インドネシア語とマレーシア語にはどんな違いがあるのでしょうか?
インドネシア語とマレーシア語は「似ているが同じではない」言語
まず答えからいうと、インドネシア語とマレーシア語は「似ているけれど同じではない」言語です。
たとえば、日本語の標準語(関東方言)を話している方が、薩摩弁や津軽弁を聞いたとき、なんとなく意味は分かるけれど完全には理解できない、という経験をすることがありますよね。
また、日本の関東弁と関西弁では、あいさつや固有名詞など、単語の細かい使い方が異なる場合があります。
インドネシア語とマレーシア語の関係も、そんな感覚に少し似ています。
ただし、方言ではなく、別々の国の標準語として認識されているという点には違いがあります。
ほかの言語で例えると、イギリス英語とアメリカ英語の関係よりも違いがあり、スペイン語とポルトガル語の関係よりも近いといわれています。
多くの旅行者が「インドネシア語を勉強したら、マレーシアでも通じた」という体験をしています。
逆に「マレーシア語を学んだら、インドネシアでもなんとかなった」という場合もあります。
でも、完璧にコミュニケーションが取れたかというと、そうではないケースも多いです。
- レストランでメニューを読むときに知らない単語がある
- タクシーの運転手さんの言っていることが理解できない
ということは珍しくありません。
インドネシア語とマレーシア語のどちらを学ぶか決めるときに、この「似ているけれど違う」という違いや関係性が重要なポイントです。
インドネシア語とマレーシア語はどれくらいの人が話しているの?

つぎに、インドネシア語とマレーシア語をどれくらいの人が話しているか、かんたんに紹介します。
インドネシア語の話者は2億人以上!
インドネシア語は、2億人以上の人々が使用する言語です。
インドネシアの人口は約2億8000万人で、世界第4位。
インドネシア語が共通語とされているため、ほとんどのインドネシア人がインドネシア語を理解し、話すことができます。
インドネシア語最大の特徴が、インドネシアという国をひとつに統合するうえで重要とされている言語だということ。
インドネシアには、ジャワ語、スンダ語、バリ語など700以上の地域言語が共存していますが、それらの言語ではなくインドネシア語を共通語に選んでいます。
これは、特定の言語(と民族)が国を支配しないようにするため。
そのため、インドネシア語が母語ではないインドネシア国民も多く、フォーマルな場で使う第二言語である場合も少なくありません。
ですが近年では、インドネシア語を第一言語とする人も増えています。
このように、インドネシア語は東南アジアで最も話者数の多い言語のひとつ。
世界的に見ても、インドネシア語は話者数で上位10位以内に入る言語です。
マレーシア語(マレー語)の話者は約2,500万人
マレーシア語(マレー語)の話者は、約2,500万人と推定されています。
マレーシアの人口は約3300万人で、マレー系が約69パーセント、中国系が約23パーセント、インド系が約7パーセントという多民族国家です。
マレーシア語(マレー語)は国語として、すべての国民が学校で学びます。
また、シンガポールやブルネイにもマレー語話者がいます。
とくに、シンガポールではマレー語は公用語のひとつで、国歌の歌詞もマレー語で書かれています。
また、タイ南部の3県(パタニ、ヤラー、ナラティワート)やフィリピン南部のミンダナオ島でも、マレー語の方言が話されています。
インドネシア語とマレーシア語の違いはありますが、マレー語圏全体を見渡すと、広大な地域にわたって使用されている重要な言語なのです。
インドネシア語とマレーシア語の違いとは?単語に見る表現の差

インドネシア語とマレーシア語の違いや関係を実感できるわかりやすい例として、日常でよく使う単語があります。
具体的に「同じ意味なのに違う言葉を使う」という例を見てみましょう。
インドネシア語とマレーシア語で単語の違いがある理由とは?
インドネシア語とマレーシア語の違いが生まれた大きな理由は、植民地時代の歴史にあります。
オランダの支配を受けたインドネシアと、イギリスの支配を受けたマレーシアでは、それぞれ異なる外来語が入ってきました。
その結果、全く同じものを指す単語に違いがあるようになりました。
また、インドネシアとマレーシアが第二次世界大戦後に独立したあと、それぞれ独自の言語としてインドネシア語とマレーシア語を発展させたことも、単語に違いがあることと関係しています。
日常の用語から見るインドネシア語とマレーシア語の違いとは?
それでは、具体的には単語にどんな違いがあるのでしょうか?
たとえば、買い物に行ったとに使う、商品を入れるための袋やバッグが必要になりますよね。
この袋のことを、
- インドネシア語ではオランダ語由来の「tas(タス)」
- マレーシア語では英語由来の「beg(ベッグ)」
と呼びます。
また、お風呂上がりに使うタオルのことを
- インドネシア語ではオランダ語由来の「handuk(ハンドゥク)」
- マレーシア語では英語由来の「tuala(トゥアラ)」
と呼びます。
この2つの例は、オランダ語と英語に由来する違いでした。
そのほかにも、インドネシア語とマレーシア語が別々に発展したことで生まれた違いもあります。
たとえば携帯電話のことを、インドネシア語では「ponsel(ポンセル)」と呼びます。
これは「telepon seluler(セルラー電話)」を略した言葉です。
いっぽう、マレーシア語では「telefon bimbit(テレフォン・ビンビット)」と呼びます。
bimbitは「持ち運ぶ」という意味のマレー語で、「持ち運べる電話」という意味になります。
このように、インドネシア語とマレーシア語の違いは、現代になっても新しく生まれ続けています。
インドネシア語とマレーシア語は互いに通じるの?
このように、インドネシア語とマレーシア語には単語や表現の違いがあります。
ですが、基本的には相互理解が可能です。
言語学的には、両言語の約60から70パーセントの語彙が共通しているとされています。
とくにインドネシア語とマレーシア語の違いが少ないのが、フォーマルな場面、たとえばニュース番組や公式文書、学術的な文章などです。
これは、両国が共同で言語の標準化を進めてきた歴史があるためです。
ビジネスや学術の分野では、インドネシア語とマレーシア語の違いを意識せずにコミュニケーションが取れることも多いです。
日常会話では違いに注意が必要
ただし、カジュアルな日常会話ではインドネシア語とマレーシア語の違いがある場合も多いです。
それぞれの国で独自に発展したスラングや若者言葉、地域方言が混ざると、コミュニケーションが難しくなります。
テレビ番組やYouTube動画を見ると、この違いがよくわかります。
ビジネスや旅行の基本的な場面では、インドネシア語とマレーシア語の違いがあってもコミュニケーションを取ることができます。
ですが、より深い関係を築きたい場合や、さらに専門的な内容を話す場合は、相手の言語をしっかり学ぶのがおすすめです。
インドネシア語とマレーシア語は結局どちらを学習するのがおすすめ?

ここまで解説した関係性を踏まえたうえで、インドネシア語とマレーシア語はどちらを学ぶのがおすすめなのでしょうか?
インドネシア語を選ぶメリットとは?
それではまず、インドネシア語を選ぶメリットを紹介します。
インドネシア語を学習する最大の利点は、圧倒的に話者数が多いことです。
2億人以上の人々とコミュニケーションが取れるようになるのは、非常に大きな魅力です。
インドネシアは経済成長が著しく、2030年代には世界有数の経済大国になると予測されています。
ビジネスチャンスが豊富で、日本企業の進出も活発です。
バリ島やジャカルタをはじめ、魅力的な観光地がたくさんあります。
学習教材の豊富さも、インドネシア語を選ぶメリットと関係しています。
話者数が多いため、教科書、オンライン教材、語学学校などの選択肢が充実しています。
より多くの人と繋がりたいと思ったら、インドネシア語を選ぶのがおすすめです。
マレーシア語を選ぶメリットとは?
一方、マレーシア語(マレー語)を選ぶメリットも多くあります。
マレーシアは、東南アジアの中でも経済が安定した国です。
シンガポール、ブルネイと合わせて、複数の国で通用する言語を学べるのはとても魅力的です。
マレーシア語は英語の影響を強く受けているため、英語話者にとっては馴染みやすい語彙が多いという特徴もあります。
また、マレーシアは多民族国家で、英語や中国語も広く通じるため、英語や中国語の学習経験がある方にとって馴染みやすいのもメリットです。
マレーシアでのビジネスや長期滞在を考えている方には、マレーシア語を学習するのがおすすめの選択肢です。
片方の言語を学べばもうひとつも習得しやすい
インドネシア語とマレーシア語には違いがありますが、関係性が深い言語で基礎は共通しています。
どちらか一方をマスターすれば、もう一方の言語を覚えるのもかんたんです。
文法構造が同じなので、単語と発音の違いを覚えればOK。
たとえばインドネシア語を学んだ後にマレーシアに移住することになっても、数ヶ月あれば十分にマレーシア語をマスターできます。
インドネシア語とマレーシア語の違いを意識して両方を使い分けられるようになれば、東南アジアの広い範囲でコミュニケーションを取ることができるようになりますよ。
インドネシア語やマレーシア語のおすすめ学習方法

つぎは、インドネシア語やマレーシア語(マレー語)のおすすめ学習方法を紹介します!
リスニング・スピーキング・シャドーイングがおすすめ

インドネシア語、マレーシア語、どちらの言語でも、音声を活用して学習するのがおすすめです。
インドネシア語とマレーシア語の違いは、実際に聞いて話してみないとわかりません。
とくに発音の違いを学習するにはリスニングやスピーキング、シャドーイングがとても重要。
ネイティブスピーカーの発音を聞いて、それを真似て発音することで、活きたインドネシア語やマレーシア語(マレー語)を学習することができますよ。
インドネシア語・マレーシア語の学習はシャドーイングがおすすめ!
インドネシア語やマレーシア語を身につけるためにおすすめなのが、学習にシャドーイングを取り入れること。
シャドーイングは、リスニングとスピーキングを組み合わせた学習法です。
シャドーイングの方法はかんたん。
- 音声を聞く
- 少し遅れて同じように発音する
たったこれだけです。
もし早すぎるときは、ゆっくりとした音声から始めて、徐々にスピードを上げていきます。
シャドーイングを学習に取り入れることで、インドネシア語とマレーシア語を自然な発音で話せるようになります。
ただし、シャドーイング学習には質の高い音声教材が必要です。
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インドネシア語とマレーシア語が似ているのはなぜ?2つの言語の関係を解説

インドネシア語とマレーシア語が似ているのには歴史的な理由があります。
2つの言語の関係について、歴史的な側面からさらに解説します。
マラッカ王国のマレー語から発展
インドネシア語とマレーシア語の関係性には、両言語の共通の歴史という理由があります。
15世紀から16世紀にかけて、インドネシアやマレーシアを含む地域にはマラッカ王国が繁栄していました。
この時代、マレー語がこの地域全体の共通語として機能していました。
アラビア、ペルシャ、インド、中国からの商人たちが集まるマラッカでは、貿易のためにマレー語が不可欠だったのです。
マラッカ王国の繁栄により、古典マレー語は洗練され、文学や行政の言語としても発展しました。
イスラム文化の影響も大きく、多くのアラビア語やペルシャ語の単語がマレー語に取り入れられました。
この時代のマレー語が、現在のインドネシア語とマレーシア語の共通の祖先となっています。
2つの言語の違いは植民地支配と関係
インドネシア語とマレーシア語の違いが生まれた大きな転機は、ヨーロッパ各国による植民地支配と関係しています。
16世紀にポルトガルがマラッカを征服し、その後オランダがインドネシアを、イギリスがマレー半島を支配するようになりました。
オランダは300年以上にわたってインドネシアを支配したため、オランダ語が言語に大きな影響を与えました。
いっぽう、イギリスの支配下にあったマレー半島では、言語も英語の影響を強く受けました。
このことが、現在のインドネシア語とマレーシア語の違いを生み出す大きな要因となりました。
インドネシアではインドネシア語を統一言語に
1928年、インドネシアの若者たちは「青年の誓い」を宣言し、統一言語としてインドネシア語を採用することを決めました。
インドネシアではジャワ語をはじめ各地でさまざまな言語が使われていましたが、どの言語でもなく、マレー語をベースとしたインドネシア語を統一言語に選ぶことで、特定の民族が言語や力を持つことがないようにしたのです。
これにより、マレー語をベースとしながらも、インドネシア独自の国語が誕生しました。
この歴史的な決断も、インドネシア語とマレーシア語が別々の道を歩む分岐点となりました。
現代のインドネシア語とマレーシア語の関係
また、インドネシアとマレーシアが独立した後に、それぞれ独自の国語として発展させてきたことも、2つの言語に違いが生じた理由です。
インドネシアは言語に対して柔軟で、新しい言葉を積極的に受け入れる姿勢を持っています。
外国語からの借用語も、必要に応じてどんどん取り入れていく傾向があります。
一方、マレーシアは異なるアプローチを取りました。
マレーシアも多民族国家で、マレー系、中華系、インド系など多様な民族が共存しています。
しかし、言語政策においては、マレーシアでは伝統的なマレー語の純粋性を保とうとする傾向がありました。
マレーシアでは、外来語をそのまま使うのではなく、できるだけマレー語で新しい言葉を作ろうとしています。
インドネシア語とマレーシア語の違いは、こうした言語に対する考え方の違いとも関係しています。
このように、インドネシア語とマレーシア語の違いは、過去だけでなく現在も生まれ続けています。
インドネシア語やマレーシア語を学ぶのは、それぞれの国の文化や価値観、歴史を理解することでもあります。
インドネシア語とマレーシア語、どちらを選んでも、その背景にある豊かな歴史の物語に触れることができますよ。
インドネシア語とマレーシア語の学習は違いや関係を知るのがおすすめ
この記事ではインドネシア語とマレーシア語の違いや関係について解説しました。
インドネシア語とマレーシア語は共通のルーツがありますが、発音や語彙、表現をそれぞれ独自に発展させた言語です。
日常会話レベルでは注意が必要な違いも存在します。
インドネシア語とマレーシア語、どちら学ぶかは、あなたの目的次第。
どちらを選んでも、東南アジアでの旅行やビジネスに広く役立てることができますよ。
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