音読さんの多言語読み上げでSSMLタグを使う方法とは?マルチリンガル音声の<lang>タグの使い方
2025年12月29日

日本語と英語など多言語の文章をうまく読み上げられなくて困っていませんか?
『音読さん』のマルチリンガル機能は、1種類の音声(話者)で多言語の音声を読み上げできる便利な機能。
言語の種類が変わっても同じ音声で読み上げできるので、違和感なく多言語で音声合成することができます。
でも、
- たくさんの言語を使った文章をうまく読み上げできない
- 英語のがカタカナ発音になってしまう
など、AIが言語の判別に迷ってうまく読み上げできないことも…。
大丈夫!
そんなときは「SSMLタグ」を使えばOKです!
SSMLタグを使うと、文章のどの部分をどの言語で読み上げるのか指定して、完璧に切り替えることができます。
今回は、『音読さん』の多言語読み上げ機能で「発音がうまくいかない」という悩みをSSMLタグで解決する方法を解説します!
多言語読み上げ×SSMLタグでできることとは?

『音読さん』のマルチリンガル機能(多言語読み上げ機能)を使うならSSMLタグを活用するのがおすすめ!
『音読さん』の多言語読み上げ機能とSSMLタグを組み合わせることで、今までできなかった表現が可能になります。
最大のメリットが、1つのテキスト内で複数の言語を自由にミックスして読み上げできること。
『音読さん』の多言語読み上げ機能は、
次の英文を聞いてください。My name is Yuki and I'm a high school student.
この例文のように、日本語の部分と英語のの部分を見分けるのが簡単な文章なら、言語をうまく判別して読み上げることができます。
でも、複雑な文章はうまく読み上げできない場合も。
たとえば、この例文のようにたくさんの言語が使われていると、AIが言語を正しく判別することができません。
たくさんの言語が使われている例:
日本語のこんにちはは、英語ではHello、フランス語ではBonjour、ドイツ語ではGuten Tag、中国語では你好といいます。
また、日本語のなかに英語が混ざった文章を読み上げると、英語の部分がカタカナ発音になってしまうことも。
カタカナ発音になってしまう例:
バナナは、英語では banana と発音します。
うまく読み上げできない場合、言語ごとに別々に読み上げて音声をつなげることもできますが、編集作業が大変です。
でも大丈夫!
そんなときはSSMLタグを使えばスムーズに読み上げできます!
SSMLタグを使って同じ文章を読み上げると、このように、どちらの文章も正しい発音で読み上げることができます。
<speak>
日本語のこんにちはは、英語では<lang xml:lang="en-US">Hello</lang>、
フランス語では<lang xml:lang="fr-FR">Bonjour</lang>、
ドイツ語では<lang xml:lang="de-DE">Guten Tag</lang>、
中国語では<lang xml:lang="zh-CN">你好</lang>といいます。
</speak>
<speak>
バナナは、英語では <lang xml:lang="en-US">banana</lang> と発音します。
</speak>
「ここからは英語で」「ここからはフランス語で」というように、SSMLタグでAIに指示を出すことで、完璧なイントネーションの音声を作成することができるので、別々の音声をつなぎ合わせる編集作業が不要になります。
それでは具体的に、SSMLの使い方を紹介します!
SSMLの <lang> タグの基本的な書き方とは?言語を指定する方法

SSMLタグの使い方はとってもシンプル。
指定したい文章を「タグ」でサンドイッチするだけでOKです。
SSMLの <lang> タグで言語を指定するための書き方
SSMLタグを使って言語を指定するには、まず、テキスト全体を <speak> タグで囲みます。
<speak>
ここに読ませたい文章
</speak>
つぎに、言語を指定したい箇所を <lang> タグで囲みます。
<speak>
<lang xml:lang="言語コード">ここに読ませたい文章</lang>
</speak>
具体的な例としては「Hello」という言葉をアメリカ英語で読み上げさせたい場合は、次のように書きます。
<speak>
<lang xml:lang="en-US">Hello</lang>
</speak>
こう書くだけで、AIがこの部分を「アメリカ英語の発音で読むんだな」と理解してくれます。
文章の途中で言語を切り替えたいときは、別の言語で読みたい場所にこのタグを挿入すればOKです。
言語コードとは?多言語を切り替えるための基礎知識
タグの中で使われている en-US や ja-JP といった部分のことを「言語コード」と呼びます。
「言語」と「地域」の組み合わせで構成されていて、英語の場合、アメリカ英語なら「en-US」、イギリス英語なら「en-GB」のようになります。
同じ英語でもコードを使い分けることで、それぞれの国特有のアクセントや発音を正確に指定できます。
主な言語コードは以下のとおりです。
| 言語 | 言語コード |
|---|---|
| 日本語 | ja-JP |
| 英語(アメリカ) | en-US |
| 英語(イギリス) | en-GB |
| フランス語 | fr-FR |
| ドイツ語 | de-DE |
| スペイン語 | es-ES |
| イタリア語 | it-IT |
| ロシア語 | ru-RU |
| 中国語(簡体字) | zh-CN |
| 韓国語 | ko-KR |
慣れてきたら、このコード部分だけを書き換えて色々な言語を試すことができます。
でも、最初のうちは書き間違いを防ぐために、次に紹介するテンプレートをそのままコピーして使うのがおすすめです。
【コピペOK】人気の言語10選!SSMLテンプレート一覧
世界中で使われている主要な言語のタグをまとめました。
この表からSSMLタグをまるごとコピーして、『音読さん』のテキストボックスに貼り付けるだけで、かんたんに多言語で読み上げできますよ!
| 言語 | コピー用SSMLタグ |
|---|---|
| 日本語 | <lang xml:lang="ja-JP">ここに文章</lang> |
| 英語(アメリカ) | <lang xml:lang="en-US">ここに文章</lang> |
| 英語(イギリス) | <lang xml:lang="en-GB">ここに文章</lang> |
| フランス語 | <lang xml:lang="fr-FR">ここに文章</lang> |
| ドイツ語 | <lang xml:lang="de-DE">ここに文章</lang> |
| スペイン語 | <lang xml:lang="es-ES">ここに文章</lang> |
| イタリア語 | <lang xml:lang="it-IT">ここに文章</lang> |
| ロシア語 | <lang xml:lang="ru-RU">ここに文章</lang> |
| 中国語(簡体字) | <lang xml:lang="zh-CN">ここに文章</lang> |
| 韓国語 | <lang xml:lang="ko-KR">ここに文章</lang> |
英語はアメリカとイギリスでコードが分かれているので、アクセントの違いをしっかり表現できます。
タグの記号を一文字でも間違えると動かないので、この表からコピーして使うのがおすすめです!
実践!シーン別・多言語読み上げの活用例&使い方
SSMLタグの書き方がわかったところで、実際にどんなシーンで役立つのか具体的な活用例と使い方を紹介します!
【無料】『音読さん』で多言語の音声を作成する方法を解説
『音読さん』で多言語の音声を作成するには、まず、『音読さん』のトップページを開きます。
まず、テキストボックスにテキストを入力します。
今回は、はじめに紹介した、マルチリンガル機能で読み上げるのが難しい例文を使って解説します。
このように日本語、英語、フランス語、ドイツ語、中国語が使われています。
日本語のこんにちはは、英語ではHello、フランス語ではBonjour、ドイツ語ではGuten Tag、中国語では你好といいます。
つぎに、テキストにSSMLタグを追加します。
今回のテキストのように、
- メインの文章が日本語
- 一部だけ外国語が使われている
このような、メインで使われている言語がはっきりとわかる文章では、ほかの言語が使われている部分だけSSMLタグを追加すればOKです。
(この方法でうまくいかない場合の方法も、この記事の後半で解説しています。こちらをご覧ください)
今回は日本語以外の4つの言語のSSMLタグ、
- 英語:<lang xml:lang="en-US">ここに文章</lang>
- フランス語:<lang xml:lang="fr-FR">ここに文章</lang>
- ドイツ語:<lang xml:lang="de-DE">ここに文章</lang>
- 中国語:<lang xml:lang="zh-CN">ここに文章</lang>
を入力します。
SSMLタグを入力するとこのようになります。
<speak>
日本語のこんにちはは、英語では<lang xml:lang="en-US">Hello</lang>、
フランス語では<lang xml:lang="fr-FR">Bonjour</lang>、
ドイツ語では<lang xml:lang="de-DE">Guten Tag</lang>、
中国語では<lang xml:lang="zh-CN">你好</lang>といいます。
</speak>
※あらかじめメモ帳などのテキストエディタでSSMLタグを入力してからコピー&ペーストしてもOKです。
この内容をテキストボックスに入力すると、このようになります。

生成AIサービスを使ってSSMLタグを入力するのもおすすめ

大丈夫!
ChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AIサービスを使えば、かんたんにSSMLタグを入力することができます!
生成AIサービスを使ってSSMLタグを入れる方法はとても簡単。
SSMLタグのlangタグを各言語ごとに追加してください。
(ここに読み上げたい文章)
のように指示することで、自動で文章全体にSSMLタグを挿入することができますよ。

「アメリカ英語ではなくイギリス英語で読み上げたい」など修正したいときは
アメリカ英語ではなくイギリス英語に修正してください。
のように指示すれば、すぐに <lang xml:lang="en-US"> を <lang xml:lang="en-GB"> に修正してくれます。
マルチリンガル機能の読み上げ音声を選ぶポイント
言語から「Multilingual」を選びます。

つぎに、音声(話者)を選びます。

今回は、日本語のなかに外国語が入る文章なので、日本語音声の「Masaru(ja)」を選びました。
多言語読み上げに対応したマルチリンガル音声のサンプルは、こちらの記事で試聴できます。
ぜひあわせてご覧ください。
多言語対応AI音声の試聴ページ、便利な使い方と注意点|音声読み上げソフト 音読さん
1人の話者で様々な言語を話すことができるようになりました。今回は多言語に対応したマルチリンガルのAI音声の便利な使い方と注意点について紹介します。
これで読み上げの準備は完了です。

「読み上げ」を押して音声合成を開始します。
音声合成はわずか数秒で完了。
読み上げ処理が終わると、このように画面が切り替わって、音声プレーヤーが表示されます。

このように、文章で使われる言語を自動で判別して読み上げることができました。
これで、『音読さん』のマルチリンガル機能で多言語のテキストを読み上げる流れは完了です!
「ダウンロード」を押すと、MP3形式で音声ファイルを保存できます。
マルチリンガル機能(多言語読み上げ機能)は、語学の教材、海外向けのYouTube動画、インバウンド観光客向けの案内放送など、さまざまな場面で便利に活用できます。
あなたも『音読さん』のマルチリンガル機能を無料で使って音声を作ってみませんか?
メインの言語の判別が難しい文章にSSMLタグを付ける方法
ここまでの解説で取り上げた例文は、日本語がメインで使われているテキストのため、英語やフランス語などそれ以外の部分に <lang> タグを付けることでうまく読み上げできました。
でも、語学学習の単語集など、どの言語がメインかわかりにくいテキストでは、言語をうまく判別できないことがあります。
そんなときは文章全体に <lang> タグを付けてください。
たとえば、
料理に関する英単語集
キッチン Kitchen
レシピ Recipe
フライパン Frying pan
包丁 Knife
調味料 Seasoning
このテキストを読み上げたいときは、
<speak>
<lang xml:lang="ja-JP">料理に関する英単語集</lang><break time="1s"/>
<lang xml:lang="ja-JP">キッチン</lang><break time="1s"/><lang xml:lang="en-US">Kitchen</lang><break time="1s"/>
<lang xml:lang="ja-JP">レシピ</lang><break time="1s"/><lang xml:lang="en-US">Recipe</lang><break time="1s"/>
<lang xml:lang="ja-JP">フライパン</lang><break time="1s"/><lang xml:lang="en-US">Frying pan</lang><break time="1s"/>
<lang xml:lang="ja-JP">包丁</lang><break time="1s"/><lang xml:lang="en-US">Knife</lang><break time="1s"/>
<lang xml:lang="ja-JP">調味料</lang><break time="1s"/><lang xml:lang="en-US">Seasoning</lang><break time="1s"/>
</speak>
このように、日本語の部分・英語の部分、どちらにもすべてSSMLタグを付けるとうまく読み上げることができます。
『音読さん』のSSML機能では音声の「間」の調整も可能!
ひとつ前で紹介した「料理に関する英単語集」の例文では、じつは <lang> タグだけでなく、SSMLの <break time="1s"/> というタグも使っています。
これは、音声の「間」を調整するためのSSMLタグ。
このタグを使うことで、『音読さん』でさらに自然にテキストを読み上げできます。
こちらの記事でSSMLタグを使って音声の間を調整する方法を解説しているので、ぜひご覧ください。
音読さんの読み上げで、間合い・空白時間を調整する方法【2種類】|音声読み上げソフト 音読さん
音読さんを利用する方のニーズに「間合いをもう少しあけたい」というものがあります。少し間を開けたい、という”間合い”の調整であれば、 1.句読点2.SSML の2種類の調整法があります。
また、『音読さん』のSSMLタグの使い方全般についてはこちらの記事で解説しています。
ぜひご覧ください。
音声マークアップ言語(SSML)とは。音声読み上げソフトでの使い方と主なコード一覧。|音声読み上げソフト 音読さん
SSMLとは音声マークアップ言語のことです。SSMLコードを書くことで音読さんの発声を更にコントロールすることができます。音読さんでSSMLを使う方法やコードを詳しく紹介していきます。
『音読さん』の多言語読み上げ機能を活用してみませんか?
今回は、『音読さん』の多言語読み上げで使えるSSMLタグについて解説しました。
この記事で紹介した「langタグ」を使うだけで、『音読さん』の活用範囲が一気に広がります!
- YouTube動画のナレーションに英語のフレーズを入れる
- 英語や外国語の本格的なリスニング教材を作る
- 店舗で流す多言語読み上げアナウンスを作成する
など、アイデア次第でさまざまな多言語コンテンツを作ることができますよ。
多言語のYouTube、店舗・施設の放送など、あなたの活動に『音読さん』が役立つことを願っています!
■ AI音声合成ソフト『音読さん』
『音読さん』は初期費用ゼロで利用できるオンラインテキスト読み上げツールです。
- 日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語など約50の言語に対応
- パソコン・スマホどちらからも利用可能
- ビジネス・教育・エンターテインメントなどの用途に対応
- インストール不要でブラウザから即利用可能
- 画像からの読み上げにも対応
利用方法はサイトからテキストを入力するかファイルをアップロードするだけ。 数秒で自然な音声ファイルが生成されます。 5,000文字までの音声合成なら無料で利用できますので、まずは一度お試しください。
Email: ondoku3.com@gmail.com
