音読さん導入で研究者の負担を軽減・効率的なシンポジウム開催を実現!国立民族学博物館の導入事例紹介

2024年10月25日

音読さん導入で研究者の負担を軽減・効率的なシンポジウム開催を実現!国立民族学博物館の導入事例紹介
  • 国立民族学博物館
  • 業種:博物館
  • 所在地:大阪府吹田市
  • インタビュー:X-DiPLASプロジェクト研究員 小林 様

目的・課題

文化人類学・民族学に関する映像作品のナレーションで使用。世界で活躍する研究者の声を吹き込んでもらっていたが、オンライン上だとうまく録音ができず、大きな手間が発生していた。

解決策

研究者による声入れを廃止し、音読さんでナレーションを作成する。

効果

研究者の時間を拘束し何度も録音する必要がなくなり、業務負担が大幅に削減。映像作品を制作するスピードも向上し、タイトなスケジュールにも対応できるように。

この記事では『音読さん』の導入事例として、大阪府吹田市の国立民族学博物館(みんぱく)での活用方法を紹介します。

企業・導入部署ご紹介

小林さん(以下、小林) 国立民族学博物館は、博物館機能を有した文化人類学・民族学の研究所です。世界各国にフィールドをもつ研究者たちが所属し、調査結果を広く世の中へ提供しています。また、文化的研究をおこなう「総合研究大学院大学」も併設しており、博士論文の完成を目指す学生たちが日々学びを深めています。「みんぱく」の名で親しまれている当館は、2024年で創設50周年をむかえました。

私は、2022年度から始まったX-DiPLAS(エックスディプラス)の研究員として活動しています。X-DiPLASとは、文化人類学者や考古学者が世界で撮影した写真をデータベース化し、国民が自由に閲覧できる環境の構築を目指すプロジェクトです。現在は、ただ写真を保管するだけでなく、どのような物語をもった一枚なのかをあらわす「デジタルストーリー」を反映させる活動に力を注いでいます。

HP:国立民族学博物館

音声読み上げツールを導入された背景について教えてください。

小林 主に、研究者の負担軽減を目的として音声読み上げツールを導入しました。

私は、世界各国の文化人類学者・考古学者が撮影した写真をデータベース化し、国民へ公開する活動を続けています。しかし、ただ写真を集めているだけでは、正しく歴史を継承したといえません。写真にはかならずストーリーがあるため、研究者が撮影時の状況を解説する「声」が入った映像作品の制作が必要です。

当初は、世界の研究者とコンタクトを取り、映像作品用の声をオンライン上で録音していました。しかし、声の遅延や外部からの音などが原因で、録り直しが何度も発生してしまうのが問題でした。研究者の負担を軽減できるものを探していたときに、文字を入力するだけで「声」を作れる音声読み上げツールを知ったのがきっかけです。

音読さんの導入に至った経緯をお伺いしてもよろしいですか。

小林 私は、音声読み上げツールのようなAIを使うシステムに苦手意識をもっていました。どこか現実離れした声に、違和感を覚えていたんですよね。しかし、音読さんの音声はナチュラルで、研究者のナレーションを置き換えるには最適だと感じさせるものがありました。

また、コストパフォーマンスも優れているところも評価の対象です。使い勝手の良さと料金のバランスがよく、限られた予算内でも十分な活躍をしてくれています。

音読さん導入前と比べて、課題は解決(改善)しましたか?

小林 研究者の負担軽減だけでなく、スムーズに映像作品を作れるようになりました。

研究者の時間を拘束してしまう録音作業は、私たちとしてもネガティブな仕事の一つでした。音読さんのおかげで、研究者とのやり取りが良好になったことは大きな前進です。さらに、高クオリティの音声が文字を打つだけで完成するので、映像作品を作るスピードの向上にも貢献してくれています。

私たちは、プロジェクトを推進するためのシンポジウムを定期的に開催しています。発表にあたり必要な資料作りも、音読さんを活用しスムーズに取りかかることができました。シンポジウムまでの準備期間がタイトなときこそ、音読さんによる活躍の幅の大きさを感じています。実際に、制作が立て込んでいる期間は、毎日のように音読さんを利用しています。

研究での活用のほか、音読さんが役立った事例があれば教えてください

小林 音読さんの導入により、ナレーション用に作る文章の質が向上しました。

文章を作っていると、つい余計な表現を追加してしまい、一文が長くなるときがあると思います。実は、音読さんへ無駄に長い文章を入力すると、うまく読み上げをしてくれないんです。まるで人間のように言葉を発するため、息継ぎをするタイミングなどに違和感を覚えるときがあるんですよね。

声を頼りにし、表現を見直してから再度チャレンジすると、質の高い文章ができあがっていることに気付きます。単に音声を読み上げるだけでなく、スッキリと伝わる文章を作れるのも音読さんの魅力です。

音読さんに対する更なる改善要望があれば、ぜひ教えてください。

小林 海外をフィールドにする研究者目線としては、スワヒリ語の追加があると嬉しいですね。スワヒリ語は、アフリカのなかでも通用する範囲が広い言語なので、ラインナップにあると作業の幅が広がります。

もちろん、さらにスムーズな活用をするため、イントネーション制御などのシステム改善ができればいいかもしれません。しかし、あまりに機能的すぎると、シンプルな操作性が失われる可能性がありますよね。料金をふくめたバランスで考えたときに、現在のインターフェースがちょうどいいラインなのではないかと感じています。

今後は、音読さんをどのように使っていきたいと思っていますか?

小林 教育活動のなかでも、音読さんを活用する場を増やしていきたいと思っています。

博物館と併設している大学の学生に、短い映像作品を作ってもらう課題を出すことがあります。課題発表時に、作品のクオリティを上げる手段の一つとして、音読さんによるナレーションの導入を推奨したことがありました。学生でも簡単に使える音読さんであれば、授業で役立つ場面は多いのではと感じています。

また、音読さんの魅力である外国語の対応を、今後の活動に活かしていきたいですね。現在、海外の研究者が作った英訳のナレーションを使い、新たな映像作品を作っていく計画があります。

外部に英語の音声吹き込みを依頼していたら、予算がいくらあっても足りません。音読さんであれば、圧倒的なコスト削減に貢献してくれるはずです。これからも、音読さんを活用し、研究者の声を拾っていく活動を継続していきたいと思っています。

音読さんの活用で、研究者が声入れをする負担を減らせただけでなく、映像作品の制作にかかる時間的なコストの削減もできたのですね!素晴らしい事例を教えていただきありがとうございました。

今回の事例が、同様の課題を抱える他の博物館や美術館などの研究機関や多くの研究者にとっても、大きなヒントとなりますように!
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